Neutral.y2 / ニュートラル | 日記 | 行き詰まったら・・・

迷い・悲しみ・苦しみ・不安… 貴方は、心にどんな荷物を抱えておられるのでしょうか。

Top >  日記 > 行き詰まったら・・・

Neutral.y2 / ニュートラル の日記

行き詰まったら・・・

2015.05.13

世の中の多くの方が何かに行き詰まった時、≪悪いところ≫や≪出来ていないこと≫を探し、解決策として自分の≪やるべき事≫を探されます。

例えば
どうしても考えてしまう事に対し《考えない様にする》と心に義務を与えたり
《何かで気分転換をしなければならない》という義務を与えるとか
落ち込む自分に《落ち込んではいけない》
《イライラしてはいけない(怒ってはいけない)》等々…

そうでなくても社会や世間のルールを守る為に義務や責任を沢山背負ってるのに、心が苦しくなると一層に責任や義務を背負おうとする方が沢山おられます。

多くの人が幼少期から《根性や気力で乗り越える》といった言葉を聞いて育ち、それが問題を抱えた時の乗り越え方だと認識されている事も理由かと思います。
そして人それぞれに人生の中で忍耐・根性・気力で乗り越えて来た経験が何度もあるからではないかと思います。
でも、その方法が成功した時は、今よりも心の余力が残っていなかったでしょうか。

心が疲れて前に進めなくなっている時に、そういった何らかの義務や責任を新たに背負うのはーーー
大きな荷物を背中に背負い歩き続けて動けなくなった際、より一層の荷物を背中に背負うのと同じ事です。
一層に歩きにくくしていると思われないでしょうか。

そもそも《根性と努力で乗り超える》という方法は心のパワーを浪費する、とても効率の悪い対処法だと思います。

人が行き詰る時は、心に沢山の荷を背負った時です。
その背負っている荷物が減って身体が軽くなれば、人は自然に歩きだせるものではないでしょうか。

《行き詰った時は、余分な荷物を下ろす時》


クライアントさんの中に、やるべき事を箇条書きにした紙を見せて下さった方がおられました。

全てにおいてのやる気を失い、遊びに行く事すらも出来ない程に心に大きな疲労を抱えておられ、箇条書きに書かれた内容の中には、以前の自分なら自然に出来ていたはずの事なども書いておられました。

疲れている時は《荷物を下ろして楽になる事が解決策》になるということを、例え話などを用いてお伝えしました。

頭では何となくイメージを思い描けても、具体的にはピンと来ないご様子でした。
でも、何となく理解した《荷物を下ろす》という方向で、カウンセリングを行う事に同意して下さいました。

やるべき事が箇条書きされた紙は一先ず鞄の中に仕舞って頂き、改めてカウンセリングのスタートです。


今、何が一番負担に感じるのかを尋ねました。
(負担に感じる事が沢山あり過ぎて、何が一番か解らない方には尋ね方を変えて、その方にとっての一番の負担が何かを感じとって頂きます。)
そして、いつからそれが負担に感じるようになったのか
何をどんな風に感じ、その事が負担に感じたのか
そういったご本人の感じた気持ちを詳しくお尋ねして行きます。

これまでの出来事の一つ一つを具体的に眺めて行く事で、自分がやる気を失って行った原因(切っ掛け)となるものを発見されました。
それは大きな苦痛を伴うモノではなく≪何と無く気が重い≫と感じる程度の出来事から始まってました。

何となく気が重く感じた事で、その事を後回しにしてしまい、あらゆる効率が悪くなり出したようです。
そして他の事に対して向けるエネルギーも少し減り、その為にいつも出来ていた事が同じ時間内でこなす事が出来なかったり、些細なミスをしたり・・・

そんな小さなモノの積み重ねによって、全ての事が上手く回らなくなり、どんどん心が重くなって行った。
という経緯がある事に気付かれました。

どの方も、カウンセリングの中で、これまで自分が何を感じていたか、何を想ったかを確認してみると、何気なく感じたままにしている事が多くある事に気付かれます。
それが潜在意識(認識できていない意識)というものです。

その方も、《そうだ。これがしんどかったんだ》と再確認されました。

なぜ、気が重く感じながらも、それをそのままにしていたのかという事にも必ず理由があります。
それも≪何となく≫という感覚で意識の外に追いやられていたようです。

なぜ対処出来なく感じたのか、その時の状況なども思い出しながら、その時に感じた想いや考え等を詳しくお尋ねして行きました。
その結果、1時間半のカウンセリングの中で《こうすれば良いんだ》と思える対処法(解決策)を見い出され、問題は解決しました。

そこで、一旦仕舞って頂いた《やるべき事》を箇条書きした紙を出して頂き
『この中で出来そうなモノはありますか?』とお聞きしてみました。

『これ出来ます。これも出来ます。これも…』と、約半分の項目が明日から簡単に出来るとお感じになり、≪荷物を下ろすだけで頑張る必要はない≫と伝えた意味を実感されたようでした。

心が重くなって出来なくなった事柄は、心が軽くなれば当然のように出来るようになるものです。
≪あぁしたい》《こぅしたい》と、自分にはやりたい気持ちがあるのに出来ないといった場合にも、何か心に余分な荷物があるのでしょう。
動けなくしている荷物を下ろせば、人は自然に≪やりたい≫という欲求を満たす為に動き出すものです。

自分の中では《こうすれば良い》と、具体的な問題の解決策が見出せているのに、どうしても動き出せない時もあると思います。
その場合も、何か重い荷物が邪魔をしているのだと思います。

今、何らかの感情(悲しみ・寂しさ・不安 等)が心にあり、それがご自身にとって負担になっている方もおられると思います。
でも、それらの感情が余分な荷物なのではなく、そういった感情を失くしたいと思うのに、心から離れてくれない理由に、何かご自身では気付いていない荷物があるのです。

《考えたくないのに考える》
《忘れたいのに忘れられない》
《やりたいのに出来ない》

そんな風に、≪~したい≫と望んでいるのに出来ない時には、背負わなくてもいい荷物がどこかにあるのです。

それを探す為に、何を感じ何を想っていたか、気付けていない≪想い≫が心の何処にあるのかを探す作業を≪心と向き合う≫と言います。

本当の意味での≪心と向き合う≫方法を知らない方が殆どです。

自分の心にどんな想いや感情があるのが何となく解っている。
又は明確に解っていながら目を背けている。
そんな《見たくない感情》に目を向ける事を≪心に向き合う≫事だと思い、心に向き合う事を怖いと感じておられる方が沢山おられます。

見たくないから目を反らしているのに、敢えてそれを見ようとする事は怖く感じて当然だと思います。
≪心と向き合う≫という事は、気付いている想いに目を向ける事ではないのです。


先ほどお話に挙げたその方は、その後の日々の中で、気分が重く感じたり、何か上手く行かないと感じる時には
≪やるべき事≫を探したりせず、≪何の荷物が邪魔なのか…≫と考えるようになられたようです。
そう考えるようになって、物事の解決策を早く見つけ出せるようになられたとのこと。
そして、時に≪余分な荷物がどこにあるのかが見つけられない≫と感じる問題に出合った時には≪心のパワーを無駄に消耗しない内に…≫と、元気なご様子でカウンセリングに来られ、心の向き合い方(荷物の探し方のコツ)を吸収してお帰りになります。

カウンセリングの中で、背負いすぎてる心の荷物を見つけて、それを下ろすという事を体感されると、どの方も必ず徐々に自分一人でそれが出来るようになって行かれます。

カウンセリングは体感して頂かなければ解らないものです。
どんな荷物を背負っていても、自分が下ろしたいと思う荷物は必ず下ろす事が出来るものです。
それは全ての人が持つ《心の治癒力》であり、命有るものの全てが本能として備えている《生命力》でもあります。

《自分は無理…》
そんな事はありません。
今、苦しくても生きている貴方は、皆と同じ力を備えています。
だからこそ今、貴方は生きているのです。

心の問題を解決する事には、忍耐も根性も努力も何も必要はなく
ただ荷物を下ろして楽になるだけで、人は前に進めるようになるものです。

日記一覧へ戻る

【PR】  リサイクルショップティファナ 西荻窪店  飯野自動車コーティング(カーリフレッシュ飯野)  銀細工職人の店・造屋(いたるや)  クリエ カフェ&キッチン  Care of health はり&マッサージ Oasis