Neutral.y2 / ニュートラル の日記
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初めまして。
2015.03.08
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初めまして、出口です。
現在、京都と滋賀を曜日ごとに移動しながらカウンセリングの仕事をさせて頂いています。
ニュートラルに来てくださる方は、色んなカウンセラーを渡り歩いて来られた方もあれば、初めてという方もおられます。
初めて受ける方の殆どが、カウンセリングを受ける事に対し戸惑いと不安を抱きながらも、自分の心に喝を入れたり勢いをつけ、勇気を振り絞ってお越しになります。
私は、世の中の人にそんな不安を与えている事をもどかしく感じています。
これまでに人に相談したり愚痴を溢した際に、相手の言葉を辛く感じたり、惨めに感じたり、自分が嫌に感じたり…
そういった経験をされた事が有るからではないかと思っています。
そんな経験があれば、カウンセリングに対して《何を言われるのか》《何を聞かれるのか》と言った不安を感じてしまわれるのは当然の事と思います。
相手が心理のプロだと言うことから
『人の心理を突いた言葉を言われるのではないか・・・』と言う一層の不安を抱かれる方も少なく無いだろうと思います。
少し前にお会いした若い男性の話です。
10代の頃、育った環境の中で心に沢山の傷を負ってしまい、教師や精神科医からカウンセリングを受けるよう言われ、半強制的にカウンセリングを受けに行かされた中で、カウンセラーの言葉に心を抉られる想いをし、一層に心が苦しく辛くなってしまわれたそうです。
どこへ行っても苦痛でしかないカウンセリングを経験され、カウンセリングに対し≪二度と受けたくない≫と言う強い拒絶感と恐怖心を抱いてしまわれたとの事でした。
≪カウンセラー達は彼に何を言ったのか≫
≪なぜ、そんなカウンセリングが世の中にあるのか≫
と、とても悔しく憤りを感じました。
今から約20年ほど昔、まだカウンセラーに成ろうなど考えてもいなかった頃から、彼のようにカウンセラーの言葉で傷つき苦しい想いをされた方を何人も見て来ました。
少しでも楽に成りたいと、縋る思いで救いを求めて行った先で、なぜ一層に苦しまなければならないのかと思います。
本来、カウンセリングは受けに来られる方にとっての≪最後の砦≫であり、≪行きたくなる場所≫であるはず。
改めて【カウンセリングやカウンセラーの在り方】を、それぞれのカウンセラーが再確認しなければならないと思いました。
大抵の心理カウンセラーは心理学を学んでいますが、心理学はあくまでも人の心の分析データにすぎません。
心理の知識を持っていても、その方の心の状態(現状)を心理分析する事と、その方の心にある痛みや不安、恐怖、苦しみ、悲しみ等を和らげ、解消する為の具体的な方法を考えるのは別の問題です。
でも現実には、心理カウンセラーの資格は、心理学を専門に学べばそれだけで資格を取得でき、その資格を持ってカウンセラー職に就くことができます。
どこにも属さず個人でルームを開設するのであれば、心理カウンセラーは心理学を学ばず資格がなくても成れる職種でもあります。
〇世話好きが高じてカウンセラーに成った人
〇人を助けたいと言う想いからカウンセラーになった人
〇豊富な人生経験を生かし、良いアドバイスが出来るからとカウンセラーに成った人・・・
世の中には、あらゆる理由から【心理カウンセラー】と名乗り活動をしている人がいます。
私は、資格を取得していますが、資格を持っていなくても構わないと思っています。
心理学の知識の豊富さや資格の有無が直接カウンセリングスキルに繋がるわけではないと思うからです。
カウンセリングはカウンセラーとクライアントの心と心が向きう場なので、カウンセラーの心次第でカウンセリングは大きく変わります。
≪どこのカウンセラーの所へ行けば良いのか≫と迷われて当然だと思います。
傷つく事はなくても何の解決も出来ずガッカリされる方も多くおられます。
それが現状です。
でも、世の中には間違いなく、勇気を出して出向く必要のない、無警戒で無防備に行っても何ら辛い想い等する事もない、本当に楽になれる(解消・解決できる)カウンセリングが存在すると言う事を一人でも多くの方にお伝えしたいと私は思っています。
≪カウンセリングを受けても、きっと治らない(変わらない)≫と感じておられる方は沢山おられると思います。
自分の性格の一部に対し≪持って生まれた気質だから仕方がない…≫と諦めておられる方も沢山おられると思います。
そんな方々に、≪良いカウンセリングを受けたら治る(変わる)かもしれない≫と、カウンセリングや自分に対する期待や希望を抱いて頂きたいと私は思っています。
心に痛みや重石や闇のようなものを抱えていたら辛く苦しいと思います。
そんな日々から一日も早く解放され、心から笑い心から楽しめる日々を迎えて頂きたいと思います。
一人でも多くの方に、カウンセリングに踏み出す為の切っ掛け作りと成れるよう、私のカウンセリングに対する想いや、クライアントさんに対する想い、カウンセラーとして考える事等を、皆さんの心に届く事を願いながら少しづつ書き綴って行きたいと思います。