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迷い・悲しみ・苦しみ・不安… 貴方は、心にどんな荷物を抱えておられるのでしょうか。

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Neutral.y2 / ニュートラル の日記

暴言を吐く 暴力を振るう

2017.09.13

○夫から妻、妻から夫への暴言や暴力(ドメスティックバイオレンス=DV)
○親が子への暴言や暴力(児童虐待)
 
この10年、家庭内での暴力事件に関する報道を目にする事が多くなり、中でも近年は親から子への虐待についての問題が深刻化してきています。
ニュースに取り上げられるのは、余りにも残虐な行為にまで走ってしまった極一部分でしかなく、児童虐待の相談窓口への相談件数は、年々増加の一途を辿っているとの調査データもあり、子供への暴言・暴力が日常的に繰り返されている家庭はごく身近な所にも数多く存在している事が伺えます。
 
近年、心理カウンセリングというモノが少しずつ世間に浸透しつつある事を感じており、色々な問題についてカウンセリングを有効に活用して下さる方も増えてきましたが、暴力について相談に起こしになる方は、暴力被害を受けておられる方や、息子又は娘夫婦の中での暴力行為について相談にみえた親御さんなどで、自身の暴力行為について相談に来られる方は非常に少ないというのが現状です。

子供の心身を害する事である為、自身の子供への接し方に対し深刻に悩んでおられる方も多くおられるにも関わらず、カウンセリングにお越しになる方が少ないという理由には、世間の理解や認識の低さも起因しているのではないかと感じています。

ニュース等で幼児虐待死という記事を見る度に、世間ではその親を誹謗中傷する言葉が飛び交います。
【初めから生まなければいい】
【親が子供を殴るなんて信じられない】
そう言った否定的な言葉を耳にする度に、その言葉が自身の暴力行為に悩んでおられる方々を孤独に追いやっている気がしてなりません。


【暴力は許されない事】
その言葉に間違いはないのですが、世の中の常識として暴力を否定する事だけが注目されている状況は、自身の暴力行為に悩んでおられる方の心をより一層に追い詰めてしまうのではないかと懸念しています。

【子供を虐待してしまう親の多くが、親から虐待を受けた被害者でもある】
という事は、現代では誰もが周知の事と思います。

感情を抑えきれず暴力行為を働いてしまう方の多くが、親から理不尽な暴力を受けておられ、それに該当しない方は、身体的暴力がないだけで精神的虐待を受けておられるなど、どの方も幼少期には感情を押し殺すしか生きる術がない環境の中で、耐え難い苦痛の日々を過ごしてこられた方ばかりです。

そう言った方々に対して、世間では
【自分が辛い経験をして、痛みを知っていながら何故…】
と言った疑問を抱く人も多く、そんな世間の言葉によって、【人に話しても分かって貰えない】という想いを抱いておられる方もいらっしゃるのではないかと思います。

暴力というモノは、苦しみから生まれる行為でしかありません。
暴力行為に走ってしまわれる方の心には、悲しみ、寂しさ、空しさ、悔しさ、怒り・・・沢山の想いや感情が押し込められています。

心の中にそう言った負の感情があればある程に、目の前の事を受け止める心の余裕が持てないモノなのです。 
幼少期に自分の保護者である存在から愛情を受け取り、認められ、受け入れられる感覚を心に得て、褒められ、慰められる事で心を癒す経験を得られなかった人は、自分を愛し、認め、慰め、褒めるといった事が上手く出来ず、常に自己を否定してしまう傾向にもあり、日々の中にも多くの苦しみを抱えておられます。

【痛みを知っているから、その痛みを他者に与えない】
この理屈で理性を保てるのは、痛みを知っているからというだけではなく、相手を労わる心の余裕があってこそ出来ることなのです。

大きな苦しみを抱えれば抱える程、人に優しい心を抱けなくなるのが人の心です。
閉じ込められたままになっている感情を癒し、その感情から解放されれば、暴力を振るいたくなる程の怒りなど出て来なくなるモノなのです。

心の問題の全てにおいて、それを解消させる方法は癒す事でしかありません。

児童虐待防止法によって、児童虐待を受けたと思われる児童を発見したモノは、速やかに児童相談所等へ通告しなければならないといった義務が全ての国民に課せられ、通告される事を恐れてカウンセリングにお越しに成れない方も多くおられるのではないかと思います。

近年、医師からの通告で虐待が発覚するといった例も多くありますが、医師は子供を診察し、身体にある傷等をみている為、通告しなければなりませんが、カウンセリングにおいては子供の傷を見ることもありませんし、暴力行為を実際に目にすることもありません。
そもそも、暴力を振るう事に悩み、それを改善させたくて相談にみえた方をサポートさせて頂くのがカウンセラーの役目です。

お聞きした内容が如何に尋常を記した暴力行為であっても、お聞きしたお話のみで通告する事はありません。

カウンセラーにとって、それを通告するという事は、自分に与えられた仕事を放棄する事と同じであって、カウンセラーである以上、目の前の方の苦しみに向き合う事を放棄する事など、何があっても出来ないことなのです。

世の中の苦しんでおられる方にとって、カウンセリングは何も恐れず、苦しい心を癒すために気軽にお越しいただける場として認識していただけるよう、カウンセリングの事を伝えていかなければならないと感じます。

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